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出版への想い

「活字離れ」「本が売れない時代」と言われ始めて、既に久しい時が経っています。
では、本の役割と価値は低下し、出版業界は衰退の一途を辿るのでしょうか。
近い将来、紙本は姿を消し、書店は経営できない状態になってしまうのでしょうか。
得たい情報は点としてのWEB検索だけで済ますのでしょうか。
すべての本は手軽な電子書籍に取って代わってしまうのでしょうか。
因みに、現在の電子書籍の売上は、書籍全体の3%にしか過ぎません。
確かに、情報収集方法や学び方、そして娯楽の多様化が本と読者の距離を遠ざけている側面は否めません。しかしながら、本の価値と影響力が低下する筈はありません。
皆さんにお考えいただきたいのですが、紙本の多くは、単行本でさえ1冊1,500円前後です。その価格で、知りたい知識や情報を手に入れ、聴きたい人物の言葉を何度でも聴け、自身の知恵として取り入れることが可能となるのです。それが人生にとってどれほどの財産になるのかは計り知れません。こうした「座右の書」とも言うべき貴重な書籍は存在感のある紙本として手元に置いておきたいものではないのでしょうか。
私もまた、そうした優れた多くの書籍との出会いによって支えられて、今日があるのです。
そうした価値ある書籍を多く出版させることが、私たちの願いであると共に、優れた著者を1人でも多く輩出し、著者と読者のお役に立つことが私たちの責務であると確信しています。
敬天舎